私たちを取り巻く、銀行サービスを見つめ直す
銀行の業務は近年、ますます多様化しています。従来、私たち一般人と関わりのあった銀行の業務といえば、預金・振込・ローンなどの個人向けサービスと、銀行へ融資などを行う法人向けサービスぐらいのものでした。しかし、業務の多様化が進むにつれて、私たちの生活にもより複雑な銀行のサービスが関わってくるようになってきました。今まで私たちが利用してきた基本的なサービスと違って、それらのサービスは銀行の仕組みや業務をしっかりと知っていなければ、理解できないものが多いです。
そのようなサービスの一つに投資信託があります。これは直接金融と呼ばれるもので、従来の間接金融と違い、銀行が直接貸し手から資金を調達します。直接金融は間接金融と比べて複雑なものですから、利用するにあたって十分に気をつけなければなりません。それの仕組みを知る上で、私たちは今一度、銀行のことについてもっとよく知るべきなのです。
そこで、このサイトでは銀行の基本的役割・業務から複雑な業務まで、幅広く説明していきます。リテール業務以外は関係なく思われるかもしれませんが、それぞれの業務は密接に関係しているので、銀行のことを深く知っていただくために、他の項目もしっかりと読み進めていただければ幸いに思います。このサイトを見て、私たちを取り巻く銀行との関係をしっかりと再把握していきましょう。
ドラマによって見えた銀行の裏
以前放送されていた池井戸潤原作のドラマ『半沢直樹』ですが、多くの視聴者が銀行の見えない裏の部分に衝撃を受けたことでしょう。小説が原作なので、フィクションの部分もあるとは思いますが、知り合いのバンカーに聞いてみるとあながちフィクションでもありませんでした。
知り合いのバンカーによると、政治と同じで派閥争い権力争いは当たり前、個人の能力だけでは上には上がれない。なにかやらかすとマイナス採点され、地方の支店にとばされるか、契約企業に出向に出される。それも戻ってくることができない片道切符で…。
それだけに、そのバンカーはドラマの主人公である半沢直樹の派閥や権力に屈しない行動に感銘を受けたようです。
実際に派閥や権力に抗うことは大きなリスクがあります。小説・ドラマのように上手くいくことはほとんどないでしょう。世の中の社会人が同じことをしたくても容易にはできません。ですが、だからこそ、多くの視聴者が派閥や権力に屈しない内容の『半沢直樹』というドラマを観ていたのではないでしょうか?